大野くんと大野さん[短編]
生きてるなかで1番最悪だと思った瞬間
気がつけば授業は終わって16時30分だった。

としても、よく寝たなぁ・・・

なんて思いながらスクバを担いで無人の教室を出ようとした、そのときだった。

「大野ちゃん」

誰かに呼びかけられて振り返った。

「あ?」

前の黒板の方には1番会いたくなかった人、大野惺がいた。

「今から帰宅?」

だから、なんなんだよ


「・・・だから?」



「ねぇねぇ、今から遊ばない!?」

「無理」


「即答かよ」


「ってかさあ、ウチまじで同じ空気吸ってんの、嫌なんだけど」


「はぁ・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」



「あのさあ、なんでいつもツンツンしてんの?見た目超イイのに勿体無いじゃん」


「ヤリたいんだったらコギャル誘っとけ。ってか今日会わなかったから最高!って思ってたのにむかつく。生理的に受け付けないから。死ね」

これでけりをつけてさっさと帰るつもりだった。



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