涙~貴方を愛して~
ねぇ、ダイキ…

あの時の告白、嘘なんかじゃなかったんだよね?


本気だったんだって信じて良いんだよね?


貴方からの告白、凄く凄く嬉しかったんだよ?



なのに…

なのに、何であんな嘘吐いたの?


周りのみんなには、告白したのは私の方ってことになってるんだってね。

それも、貴方は“疲れてたから適当に返事した”そう言ったんだってね。


後からそれを聞いた時、私は凄く悲しかった。

貴方にとっての私は、それくらいの価値しかない存在だった…

そう思い知らされたよ。


あんな嘘、吐いて欲しくなんかなかったよ。

いくら嘘でも酷いよ…。


いや…

違う。


本当に酷いのは私の方だったんだよね。


今なら、それが痛い程によくわかるよ…。
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