涙～貴方を愛して～

２人の時間

それから私達は、一緒に学校に行くようになった。

毎朝、みんなよりも早めに登校した。


朝早い電車は、普段の時間帯より人が少なく、２人で一緒に登校するには丁度良かった。



正直私は、朝は苦手な方だし、毎朝早い時間の電車に乗るのは続かないだろうと思っていた。

だけど、『朝一緒に行ってくれたら、ご褒美あげる♪』と言うコウちゃんの笑顔に負けてしまった。


コウちゃんはとにかく可愛い。

何故、年上なのにこんなにも可愛く思えるんだろう…。


コウちゃんは、カッコイイ系と言うよりは可愛い系で、特に笑顔は最高に可愛い。

チラッと見せる八重歯が印象的で、何度笑顔を見ても飽きることはない。


そんな笑顔で微笑みながら頼まれ事をされると、断れなくなってしまう私。


そんな私は、毎朝早く登校した。

周りには、先生もたくさんの生徒もいなかった。

生徒が何人かいるくらいで楽に学校に行けた。
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表紙・目次

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