涙～貴方を愛して～
第３章　元カレの存在

後ろめたさ

元はと言えば、元カレであるダイキをフッてコウちゃんを選んだ私…。


ダイキに対して後ろめたさを感じた。

コウちゃんも、『なんか、オレが取ったみたいやね。』と言っていた。

私達の付き合いをダイキが認めてくれるのか…と思った私は、ダイキに確かめることにした。


『ウチと先輩が付き合うことになっても良い？』


私はダイキにメールでそう聞いた。


今思えば、凄く無神経なメール…。


ダイキ…

貴方はそのメールを見た時どう思った？

どんな気持ちで返事を返したの？


凄く嫌な思いをしたよね…。

ごめんなさい…ー。



返事は、『どうぞ～。決めるのは俺じゃなくて貴方です。』とのことだった。


私もコウちゃんもホッと胸をなでおろした。

でもやっぱり、ダイキの前で堂々とコウちゃんと付き合うことに後ろめたさはあった。

気まずくはなりたくなかった。


でも、ダイキを傷付けてしまった分、私の心の中からは後ろめたさが消えることはなかった。

ダイキは認めてくれたけどやっぱり複雑だった。
< 53 / 69 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop