涙~貴方を愛して~
第4章 幸せな時間

彼の家

6月24日

私は初めてコウちゃんの家に遊びに行った。


2人っきりではなく、同じ部活の男子も一緒だった。

3人で遊ぶとは言え、初めてコウちゃんの家に行くと言うことで、私はかなり緊張していた。



コウちゃんの家は、私の家からは距離があった。

私の地元のK駅から7つ先のT駅まで電車に乗り、そこから更にバスで20分のところにある。

コウちゃんの家はバス停の直ぐ近くな為、歩く距離はないもののその遠さに驚いた。



コウちゃんの家に着くと、2人はゲームをし始めた。

私はただ、2人がゲームをするのを見ていたが、あまりにもグロいゲームを見ていられなくなり目を瞑っていた。


私はとにかくグロいものが苦手だ。

男子が平気でするようなゲームでも、私は見るのも嫌だった。

そんなゲームを目の前でされると、もう目を閉じて見ないようにするしかない。

目を閉じて下を向いている私に、『見て~。このくらい普通やん。』と、わざと見せようとして来る意地悪なコウちゃん。

私は『無理無理!絶対無理だから!』と絶叫。
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