ヴァンパイア



「幸せにしなきゃいけないんだ………それが約束なんだよ」


約束?
誰と?


「優美を幸せにするためには少しの犠牲が大切なんだ………港だって本当は殺すはずだが…………優美のために、………」


殺すはずだった?
そんな、、、


「薫………?貴方は本当に薫なの?」


薫はいてもの笑顔で私に笑いかけた。


「優美、心配しないで」


優しく抱き締めた。
冷たい。
いや、薫の心が冷たい。

薫の心は―――――



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