ヴァンパイア



瞳様?斗真様?


何故か、私は聞き覚えがある。


「もう、限界だ。………優美、雪、瞳お母様、斗真お父様、…………ごめん」


薫は私を再度抱き締めた。


「薫?」



薫は私の首筋を舐めた。


ゾクッ―――
何をするの…………


ニンゲンノ
チヲスウ
チニウエテイル

ヴァンパイア


頭にその言葉がリピートされる。



「優美、もう………傷つかない」



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