ヴァンパイア



そして………私に何かを言ったの………



言った―――言葉は何?



ただ、二人とも険しい顔をしていた。


何かを………訴えていた。


「………お母様とお父様は………私に何かを言ったの……何かを訴えた……………だけど……分からない………」



私は涙がでる。



「優美、吸血鬼は泣いてはいけないよ……しかも、僕ら、A級は……」



私は涙をとめる。
泣いてはいけない………



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