ヴァンパイア



「そうなんだ………」
「うん……そろそろ時間だ……行こう優美……僕から離れないでね?」



薫は私に手を差し伸べてきた。
私は迷わず手を置いた。



「港、開けて」
「はい」



港は扉を開けた。



私と薫が入ると奇声が浴びた。



「「妹様よ!!!!」」



そんな言葉があちこちにとびかかる。



「皆さん、今晩は……………今日は僕の妹を紹介します………さぁ」



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