ヴァンパイア




それなのに、
私は誰か心の中に
想っているの?



そんな事……
ありえない。




薫は私を心配そうに撫でた。



「君が誰か心の中で想っていようが構わないよ………だけど、離れていかないと約束して?」



この人は、私の血で満たされるのかしら?
私を愛してるの?



「優美……?」
「……離れない」



薫は私を抱き締めた



「……やっと、手に入れた」



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