ヴァンパイア






「優美………君の手を……汚してしまった」




手には血がへばりついてる



ペロッ




「大丈夫……舐めれば」
「……そうか」




薫は私の頭を撫でる




「………優美、思い出したんだね」
「うん……“全て”」




薫は分かっていたかのように笑った。




「………薫……どうして?」




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