ヴァンパイア



「何それ………」
「その現場に優美が居た」
私が……?
ゆっくりと瞳を閉じ思い出す。

…………分からない
何故……死んだ??

だけど、お母さんの最後の言葉は思い出した。夢で見た………多分現実。


「薫サン………思い出せない……何故記憶がないの??」


「サンはいらない。………それは優美が知っている」


「………お母さんは最後に私に言ったの………生きてって………」
「……そこから記憶がないの??」

私は横に首をふる

「それしか記憶はないの」
薫は溜め息をついた。



< 4 / 220 >

この作品をシェア

pagetop