ヴァンパイア
†5章†
「お母さん………今日も――――なの?」
え?何?
何て言ったの私?
「そうよ………今日はお父さんともなの……――――は従わなきゃ」
聞こえない……
何なの!!?
「優美も行きたい…」
お母さんは苦笑いをした。
「優美はまだ、ダメ………お父さん行きましょう。………薫よろしくね?」
か、薫?
「「行ってくるね」」
私は何かを覚った。
もう帰ってこない気がする………
「お母さんっっっ!!!!!!!お父さんっっっ!!!!!!!」
ガッチャン―――
「置いてかないでぇぇぇ!!!!!!!」
「優美………優美!!!」
薫は私の腕を必死に握って抑えていた。
だけど、お母さんとお父さんは遠ざかっていく………