ヴァンパイア





「雪っ!!!」
「おやおや………薫様どうしました?」

薫は雪の肩を強く掴む

「………優美が……優美が…………記憶が戻ってる」

雪は目をまん丸にした。


「優美様が?!どうして……?!」
「わからない…………ただ、まだ……断片だ僕の事はまだハッキリと分かっていない………」

薫は下を向く


「ですが……いつかはバレますよ?」
「………大丈夫………その為に力は尽くしたのだから……」
「………それは、どういう事ですか?」


薫はニンマリと笑った。
それに対して雪は放心状態


「正気でしたか……」
「あぁ……俺の手は汚れているな……もっともヴァンパイアらしいよ」



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