ヴァンパイア





「優美……」
「なに?」

私はそっぽを向いた
薫のクスクスした笑い声が聞こえた


「怒ってる?」
「当たり前でしょ…!!」

薫と目が会う
っ~!!


「あんなに感じてたのに?」
「ち、違うっ!」


ふわっ
あ………薫の撫でかた


「ごめんね………体は大丈夫?」
「うん………」


薫の唇が優しく触れた。



『愛しい』



そんな事は思ってはいけないのに…………


「優美、昨日は夜会だ……早く用意しな?」


夜会?用意?

「あー!!!ヤバイッ!雪が来ちゃう!!」
「雪ならヤってる途中に来てたよ?」
「え……?」

顔が赤くなる



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