ヴァンパイア




開けた途端大きな歓声に拍手。
………そして、皆綺麗なヴァンパイア



「薫」
「……港!久しぶり」


港……?


「――――優美?」
「え?」


港と言う人は何故私の名前を知っているの??


「優美……?!優美だよね!!?俺の事!」
「港」

港の声を薫が低い声で遮る。


「港、優美は記憶が無い」
「は?」
「ムリヤリ記憶を思い出させるのは止めろ。」
「……俺の事も忘れてんのか」
「………えっ……?私港サンと会ったときあったんですか?」


私と港サン………?
でも、おかしい……港サンはヴァンパイアでしょ?私は人間―――

会うこと何てない………


だけど、港サンは私を知っている…………



< 58 / 220 >

この作品をシェア

pagetop