ヴァンパイア
パッ!!
明るくなる
パチパチ!!!
皆の拍手
笑っているけど笑っていない。
「「「優美様!!おめでとうございます!!」」」
壮大な拍手――――
「薫………」
「優美はA級だよ………もう、外にだって出れるんだよ」
だけど……そこまでして、外に何て出たくない。
「薫………私は………」
「優美………君はA級。僕と同じ運命を歩むんだよ」
薫と見つめ合う
目が綺麗………
吸い込まれていくような………そんな瞳。
「はい……」
「いい子だ」
薫はまた、私の手を握り沢山の人に挨拶に行った。
まるで、優美には手を出すな。
と、言ってるかのような口調だった。