ヴァンパイア
「死ね」
「雪?……港サン?」
ビクッ!!!
港はすぐに赤い炎を消した
「っ?!港サン!血が……雪も……どうしたんですか!?」
雪は何も言わずに優美に近付いていく
「逃げて………」
「雪……?」
「逃げて!!!」
バシッ
「っ……ゆう……み……」
雪は私の視界から消えた。
「ゆきぃぃ?!!」
「ははっ!!!優美」
………港サン……?
?!
「何故………こんなことを?」
港サンはニッコリと笑う。
だけど……怖い。
「優美は俺の嫁だ」
「………え?」
「優美は薫の嫁ではない、俺の嫁だったんだよ…………今も――――薫が間違えてしまったんだよ。」
間違えた??
「薫は桜と言う女と結婚するんだ。だが、優美と勘違いしたんだよ」
桜サン………と?
嘘………
「優美は俺の嫁だ………おいで?」
………薫は私を間違えた。桜サンと――――
それなのにあんな愛し方をしたの?
ねぇ…………