ヴァンパイア
「やっと笑った………」
薫は安心したように溜め息をついた。
「………あ、さっき言った追われてるってどういう事??」
さっきとは違う顔付きになる。
「……今はまだ言えない」
ゾクッ………
いまの気圧……
「私の記憶は………?」
「いずれ思い出すよ………今日は喋りすぎた……寝なさい」
薫の手が私の頬に触れたら眠気が襲ってきた。
ドサッ
優美はベットに倒れる。
「まだ、大事なことを思い出せてないんだね………お母様は何て事を優美にしてしまったんだ………」