短編:誘い(いざない)【完結】
男と別れても私には問題は無かった。
心のよりどころがあったから、親友の麻衣がいたから別れた。
美人で明るくて自慢の友達である。
「呼び出しは何だったの?」
教室に戻ったら、その麻衣が聞いてきた。
「ん? 別れて欲しいって。だから、別れてきたわ」
「えっ?」
淡々と言った。そしたら、麻衣は驚いていた。
「……別れたんだ?」
「うん」
「そっか」
私達はその話はもうお終いにし、一緒に帰った。