短編:誘い(いざない)【完結】


 そして、その夜に"彼"は現れたのだ。

 自分の部屋で寝ようとしていた時だった。


「今晩は、瑠璃」


 いきなりそう声をかけられた。

 驚きそちらを向くと、そこにいたのは




 ウサギ




 であった。

 ファンタジーで出てきそうなウサギ、それが―――"彼"だった。


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