離さないでよ。



アキは起こさないように
ゆっくりゆっくりと歩き

テントへと帰った




テントに戻ると
かんなを静かに床におろす

「ん……ぁ…」


「あ、わりぃ。起きた?」



かんなは細くなった目を
少しだけ開けて状況を確認した


「ぁ、ごめんアキ…おもい…のに」


「あーいいよ」


かんなの声は眠たそうで
すごく小さかった





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