離さないでよ。
ザッザッザッ
テントの所にはすぐに着いた
「あれっ」
アキが周りをキョロキョロ見渡した
「はるとなつがいない」
「えっ?」
かんなも周りを見渡した
確かに何処にもいない
声も聞こえなかった
「おーい…」
かんなはテントの入り口をめっくた
「いる?」
アキがかんなの元に寄ってきた
「しー…」
かんなは口元に人差し指を近づけた
「…寝てる、疲れちゃったんだね」
かんなは優しい目で
眠っている二人を見つめた
アキはそのかんなを
静かに見ていた