離さないでよ。


「かんな。」



アキがあたしの名前を呼ぶ


「ちょっと涼しいとこ行くか。」



そう言うとアキは
あたしに手のひらを
差し伸べた



アキは優しく微笑んでいる


「うん」

かんなはアキの手のひらに手を添えた



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