紫輝‐シキ‐
「なぁなぁ愛南っ!俺、愛南に聞きたいことがいっぱいあんだ!聞いてもいい?」
聞きたいこと?
なんだい?かわいい尚くんよ。
「まず〜、愛南は何で俺らの高校に転校してきたの?」
なんでって…
「パパがね、高校に行きたいなら行かせてやるって言って、入学を決めたの。」
「行きたいならって、愛南ちゃん高校に行くつもりなかったの?」
凌が少し驚いたように聞いてきた。
「ううん。あたしね、3日前にアメリカから帰ってきたばっかりなの。」
「「アメリカ!?」」
尚といままで何も言わなかった惟が一緒に言った。
「うん。アメリカ。」
「愛南…なんでアメリカに居たの?ていうか、どれくらいアメリカにいたの?」