紫輝‐シキ‐
「愛南、いったいどうしたんだ?」
多樹が驚いた表情をしていた。
愛南に何があったかなんて…分かんねぇよ。
「聞いちゃいけないことだったのかもね。」
凌がそう呟いた。
多分…いや、絶対そうなんだ。
HIBISCUSのやつに絡まれて怖い思いをしたとか!?
襲われた!?
愛南はそうとうかわいい。
というか、人を引き付けるなにかがある。
愛南がいるだけで周りにいる俺達が穏やかな気持ちになる。
それは、俺達だけじゃなく、誰でもだろう。
それでHIBISCUSに狙われた!?
いや…――