紫輝‐シキ‐



「愛南、いったいどうしたんだ?」


多樹が驚いた表情をしていた。




愛南に何があったかなんて…分かんねぇよ。



「聞いちゃいけないことだったのかもね。」



凌がそう呟いた。



多分…いや、絶対そうなんだ。




HIBISCUSのやつに絡まれて怖い思いをしたとか!?


襲われた!?





愛南はそうとうかわいい。


というか、人を引き付けるなにかがある。


愛南がいるだけで周りにいる俺達が穏やかな気持ちになる。



それは、俺達だけじゃなく、誰でもだろう。




それでHIBISCUSに狙われた!?



いや…――




< 116 / 246 >

この作品をシェア

pagetop