紫輝‐シキ‐




「愛南っ!」



多樹がうしろから呼んだので、振り向いて見ると、



「ぶはっ!なっ…!なにやってんの…!!」




多樹は頬っぺたを引っ張って変な顔をしていた!!!




「りょうら!おもひろいらろ!!ふぁっふぁっふぁ!!」



なんて言ってんだ…!


「あははは!多樹変な顔〜!不細工だ〜!」



尚があたしの横で爆笑している。


よく見れば惟も笑ってるし耀汰も笑ってる。



「お前等なぁ!俺は愛南を笑わせてんだ!お前等が笑ってんじゃねぇよ!!」


「だって〜!惟〜!!多樹は愛南を笑わせたかったんだって〜!どう思う〜?」


「だなぁ!尚!多樹って大胆だよな〜!」



尚と惟は顔を見合わせてニヤニヤと笑いながら多樹をチラチラ見ている。



「なっ!お前等!何言ってんだ!愛南が勘違いするだろうが!」




はっ!?そこであたしっ?




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