紫輝‐シキ‐
あたしはツッコミ所満載な尚にツッコミを入れてた。
尚と悠希以外のみんなはまだきょとんとしていて、なにが起きたのか分かってないみたい。
実際あたしもわかんないんだけど。
「………愛南ちゃん。コーヒー煎れてくるよ。」
「あっ!ありがとう。」
凌はいち早くここから出たかったのか、すぐに部屋を出た。
「ゆ…悠希?手を離してくれる?」
あたしがそう言うと、悠希は「ここに座りたくないのか」とでも言うような目を向けてきた。
「ちゃ、ちゃんとここにいるから!とりあえず手を離してほしいんだ。」
あたしはしどろもどろになりながらも悠希を説得して離してもらった。