紫輝‐シキ‐
ふぅ。
あたしはやっと何が起きたのかを把握することができた。
つまり、惟があたしを隣に座らせようとしたら悠希が入ってきて、あたしをここに座らせたってことか。
あたしはどこに座ってもいいんじゃないの!?
皆に決められることなの!?
ってことだよね。
そこんとこどうなんだろう。
………悠希に聞いてみる?
うん。そうしよう。
「悠希…?あたしって絶対ここに座るの?」
悠希はチラッとあたしを見て、
「ああ。」
と答えた。