紫輝‐シキ‐




あたしは、何とか準備を終え、ソファに座っていた。



「愛南っ!行くわよ?奈美たちも準備出来たらしいから!!」


はぁいと返事をして立ち上がりママが選んだバッグを持って、玄関に向かった。





玄関にも、ママが選んだ靴があって、「これを履いてね。」と言われた。




あたしは当分ママの着せ替え人形になるんだろう。





玄関をでると白いリムジンが止まっていた。


「今日は6人もいるからね。リムジンにしたんだ。」


とパパ。



パパは馬鹿だけど、間違いなく格好いい。


自分の親だけど、ありえないくらいにカッコイイと思う。



「愛南ぁ!今日も可愛いね!!」





………このアホさ加減がなければ、ね。





< 151 / 246 >

この作品をシェア

pagetop