紫輝‐シキ‐
結局、ママとパパが乗ったことによって、あたしと悠希は隣どうしになった。
………話し掛けれない……!!!!
緊張してしまったあたしは、いつも通りにしようとしても、普通に悠希に話し掛けることが出来なかった。
すると…
「愛南。緊張してんの?」
悠希があたしにだけ聞こえるくらいの小さな声で囁いてきた。
「なっ…!」
言い返そうと思って悠希をみると…
なんとも言えない妖艶な笑みを浮かべていた。
……………///////////
あたしは自分で顔が真っ赤になるのが分かった。
「愛南…。」
悠希の呼びかけに、なに…と小さい声で答えると――――