紫輝‐シキ‐




これまた、赤面ものの言葉をいただいてしまった。







「着いたわよ〜!」



ママがそう言ったことで、皆が車から下りはじめた。



あたしが下りようとすると――



「ほら。」




と言って、悠希が手をだしてくれた。



「ありがとう…。」



あたしは少し俯きながら、その手をとった。







「「あらあ…」」


というママ達の声に気付かずに………






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