紫輝‐シキ‐
あのときが最初で最後だったんだ…。
また一緒に見ようって言ったのに…。
ショウはもう見えないのにあたしは見てるんだ…。
ごめん。ごめんね、ショウ。
「愛南。何を考えてる?」
え?急にどうしたんだろう。
「星が綺麗だなぁって…。」
「星が綺麗だから泣いてんのか。」
えっ!?
泣い……
あたしは自分の頬に触れてみた。
ほんとだ…
泣いてるや……
どうやら自分でも気付かないうちに涙が出ていたみたいだ。