紫輝‐シキ‐



あまりにもあたしがゴソゴソうるさかったんだろう。


奈美さんが目を覚ました。


「ん゛…もう朝……?」


「奈美さんおはよう。起きたなら手伝ってよ。」


「愛南…じゃあもう少し寝る。さっき寝たのよ。明るかったし。」


何時まで飲んでたんだ…まったく。


奈美さんは眉間に深いしわをよせたまま客室に入っていった。


< 17 / 246 >

この作品をシェア

pagetop