紫輝‐シキ‐




「…………愛南なの?」


「うん…。」



失礼なことに、尚はあたしが愛南かどうかを確かめてきた。



「尚〜?どうしたんだよ。愛南も。」


そう言って、次は多樹が出てきた。



「愛南っ!?どうしたんだよ!その頭っ!」


「愛南の頭がどうかしたのか〜?」



部屋の中からは惟の言葉も聞こえる。



「とっとりあえず中入るぞ!話はあとだっ」



多樹がカミカミになりながらあたしを部屋の中に引っ張った。





< 177 / 246 >

この作品をシェア

pagetop