紫輝‐シキ‐




「「「………………。」」」



あたしが部屋に入ると、みんな揃いも揃ってだんまりだった。


なんだよ〜!


似合わないなら似合わないって言ってくれればいいのに…。


そしたらまた染めてくるし。




あたしがそんな風に拗ねていると、


「愛南ちゃん、髪、染めたの?」



染めてたの!


「染めたんじゃなくて、今まで染めてたの。」



少し、凌に反抗するように言ってみた。


「染めてたっ!?そんな嘘には騙されねぇぞ!?」



クソ多樹め…!!!!!

嘘じゃねぇよ!!!



「愛南って…日本人じゃねぇのか?」


次は、惟が聞いてきた。





< 178 / 246 >

この作品をシェア

pagetop