紫輝‐シキ‐
「「「………………。」」」
あたしが部屋に入ると、みんな揃いも揃ってだんまりだった。
なんだよ〜!
似合わないなら似合わないって言ってくれればいいのに…。
そしたらまた染めてくるし。
あたしがそんな風に拗ねていると、
「愛南ちゃん、髪、染めたの?」
染めてたの!
「染めたんじゃなくて、今まで染めてたの。」
少し、凌に反抗するように言ってみた。
「染めてたっ!?そんな嘘には騙されねぇぞ!?」
クソ多樹め…!!!!!
嘘じゃねぇよ!!!
「愛南って…日本人じゃねぇのか?」
次は、惟が聞いてきた。