紫輝‐シキ‐




むー…

あたしは、なんとか返事を貰おうと全員の顔を見ていったけど、ことごとく目を逸らされた。


最後に駿を見ると、パチッと目が合った。


すると、駿は少し笑って手招きをした。



なんだろ?




あたしはそう思って駿が座っているソファーに近付いた。



「愛南、耳貸して。」



駿がそう言ったから、何?と言って駿の口元に耳を近付けた。




すると、




「愛南、髪の毛よく似合ってる。」




そう囁いてくれた。








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