紫輝‐シキ‐
「もしもし…。」
「愛南!家の前に着いたぞ!今日は急ぎで行くぞ!」
多樹からの電話だった。
今日は急ぎって…
何かあったのかな?
それならやっぱり倉庫には行かないほうがいいよね。
「ゴメン多樹。今日は倉庫に行けない。」
「あ?なんでだよ?」
「熱出しちゃって…みんなにうつしたりしたら大変だし。今日は止めとくよ。」
「チッ…」
は…!?
いま舌打ちされた!?
なんで!?
「今日は熱があろうと関係ねぇ。倉庫行くぞ。」
はぁ?
関係ねぇ。って…
「関係なくないよ。うつしたらヤバいじゃん。だから行かない!」
「今日は愛南を一人には出来ない。とりあえず倉庫だ。倉庫で寝てろ。」
はぁぁ??
ますます意味わかんないし…
「おら!行くぞ!着替えてさっさと出てこい。」