紫輝‐シキ‐
「お、愛南目ぇ覚ましたのか。」
部屋に入って来たのは駿だった。
「愛南が多樹に連れて来られたときは気ぃ失ってんのかと思ったぜ。」
そんなに爆睡してたの?汗
「愛南、昼メシ食えるか?凌は忙しいから作れねぇけど…俺が作るぜ。」
「駿って料理出来るの!?」
「料理ってか…お粥くらい作れると思うぜ?」
へぇぇ。
意外に…そんなことも出来ちゃうんだ。
「じゃあメシ作ってる間にシャワー浴びて来いよ。着替えは置いてあるから。」
着替え…
うん。細かいことはスルーしよう。
あたしは駿の言った通りシャワーを浴びることにした。