紫輝‐シキ‐
「ねぇ。どうしたの?」
「あっ愛南…。起きたのか。」
「なんでもねぇよ。愛南は気にすんな。」
あたしが聞いたことには多樹がそう答えた。
だけど、仲の良いみんながケンカをするなんて…何があったのか気になる。
「愛南ちゃん。熱はもういいの?」
「凌…。うん。寝たら良くなった。」
「今日はもう帰ったほうが良いよ。多樹に送って貰ってくれる?」
「分かった。」
すると多樹がバイクのキーを取って部屋をでていった。