紫輝‐シキ‐
ガラガラガラっ!!!
バンッ!!
「「「愛南っ!多樹っ!」」」
「あ…みんな……。」
「愛南っ!大丈夫か!?」
「うん。あたしは…。でも多樹はまだ目を覚まさない……。」
あたしが急いで病院に来たとき、多樹はバイクの後ろで気を失ってた。
しっかり捕まってたから気を失ってるなんて思わなかった。
あたしは多樹を担ぎ上げて病院で診てくれるよう言った。
看護師の人は女のあたしがデカイ多樹を担いでることに驚いていたけど、そんなことはどうでもよかった。