紫輝‐シキ‐



ザッザッと足音がした。

やっぱり全員がドアの方を向く。



ガラガラッ

ドアが開いて、凌と駿が入ってきた。



「多樹、調子はどう?」

「あと一週間は入院だとよ。ったく…体が鈍っちまうっつーの。」

「多樹は血の気が多いから少し休むくらいでいいんじゃない?」



凌は病室に入って来てすぐ、多樹と話していた。


駿は悠希に何かを話している。





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