紫輝‐シキ‐
「あ…あの…多樹のお姉さんなんですか?」
「そうよ!あたしの名前は沙樹‐サキ‐よ。この阿呆多樹の姉!」
多樹ってお姉さん居たんだ。
「あなた、名前は?なんて言うの?」
「愛南です。霧生愛南って言います。」
「愛南!あなたほんとに綺麗な顔してるわねぇ!多樹にはもったいないわよ!」
「おい馬鹿姉貴!愛南はなんでもねぇぞ。」
「本当に〜?」
ああ…ここは一応病室なのに……。
嵐が着たようにうるさくなった。