紫輝‐シキ‐



「あんたなんで怪我なんてしてんのよ。」

「うるせぇな。姉貴には関係ねぇだろ。」

「なんですって!?あたしは揚羽蝶の集会を早めに切り上げてまできたのよ!関係ねぇなんてよく言えるわね!」



揚羽蝶‐アゲハ‐ってなんだ?

それにしても…よく喋る。



「誰も頼んでねぇだろうが!しかも俺が入院したのは昨日だ!一日遅いだろうが!」

「しらないわよ!今日凌から連絡がきたんだもの!」

「くっそ凌のやつ…こんなうるさいのに連絡なんかしやがって…。」

「こんなですって!?あんたってやつは!ホントに成長しないわね!」


あーもう!!!!!



「うるさいっ!多樹も沙樹も!ここは病院だよ!患者だって多樹だけじゃないんだから!しかもケンカの内容が幼い!多樹だって一日遅いなんてどうでもいいじゃない!そんなに来てほしかったわけ!?沙樹も!そんなに心配したんならポカポカ殴るな!」




「「「………………………」」」





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