紫輝‐シキ‐


颯斗は、たくさんの人間に慕われてた。

俺が寝かせられてたのは颯斗が総長やってたチームの倉庫の一室だった。


颯斗は俺が家出したってことを聞いて、始めは「家に帰ったほうがいいぞ」って言ってきたけど、俺が絶対にその言葉だけは受け入れなかったから…

多分なにかを感じたんだろう。


そのうち何も言わなくなった。



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