紫輝‐シキ‐
「ねぇ。話、聞いてる?」
「えっ!あっ!!理事長室を探してて…」
「理事長室?もしかして転入生??」
「うん。そうなんだけど…。理事長室ってどこにあるの?」
「理事長室は1階にはないんだ。迷ったでしょ。案内するよ。僕は栗須凌‐クリスリョウ‐。君は?」
「あっあたし霧生愛南‐キリュウアイナ‐。よろしくね。凌。」
あたしは凌に初めての笑顔を向けた。
「////愛南ちゃん…。よっよろしく。」
………?
凌ってば顔真っ赤にして…どうしたんだろう。熱でもあるのかな…?
そんなことを考えながら凌の後ろをついていった。