紫輝‐シキ‐



「ねぇ。話、聞いてる?」


「えっ!あっ!!理事長室を探してて…」


「理事長室?もしかして転入生??」


「うん。そうなんだけど…。理事長室ってどこにあるの?」


「理事長室は1階にはないんだ。迷ったでしょ。案内するよ。僕は栗須凌‐クリスリョウ‐。君は?」


「あっあたし霧生愛南‐キリュウアイナ‐。よろしくね。凌。」


あたしは凌に初めての笑顔を向けた。


「////愛南ちゃん…。よっよろしく。」


………?


凌ってば顔真っ赤にして…どうしたんだろう。熱でもあるのかな…?


そんなことを考えながら凌の後ろをついていった。




< 34 / 246 >

この作品をシェア

pagetop