紫輝‐シキ‐




ピンポーン


「あっ!多分ケーキよっ!」


ママはそう言ってぱたぱたと玄関に向かった。


「奈美さんは仕事中じゃなかったの…?」


「私?フフッ 仕事中だったわよ?でも会議ではなかったし、私も弘輔に任せてきたから。」


ああ…弘輔さんも…可哀相に。


「夜になったら弘輔も来ると思うわよ?連絡はしてるから。」


「そうなの?久しぶりに会えるね。」


奈美さんは嬉しそうに微笑んだ。




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