紫輝‐シキ‐




「………話って何?」


屋上のコンクリートに座り込んだ悠希にあたしは言った。


「お前も座れ。」


………。


あたしは黙ってその場に座った。


「話ってのは…何でお前が俺の母親の事を知ってんのかっこと。それと…確かめたいことがあった。」


…確かめたいことか。





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