紫輝‐シキ‐
「この辺の族にもう愛南ちゃんの存在が広まってる。悠希何したんだ?」
凌も…声は普通にしてるつもりだろうけど、雰囲気が怒ってる。
「何もしてねぇよ。ただ緑頭に絡まれたから蹴っただけだ。」
………悠希ぃぃぃぃ!!!
それだよ!
絶対それだ!!
「悠希!てめぇもう少し考えて行動しねぇか!紫輝を潰す気か!?」
「あ゛?なんでそうなる。」
「『紫輝の総長に女がいる。』ってもう広まってる。悠希が関わった女の子は愛南ちゃんだ。愛南ちゃんは狙われる。」
凌は、分かるだろ?とでも言いたそうな目で悠希を見た。