紫輝‐シキ‐
「愛南ちゃん。今日はとりあえず俺等の倉庫に来てくれ。」
は?そんなことしたらあたしが紫輝の人達に守られてるみたいじゃん。
「あたし、大丈夫だよ?倉庫に行ったりしたら誤解は解けないでしょ?」
あたしのこの言葉には惟を含めたみんながびっくりしたみたいだ。
「愛南っ!?お前がいま一人になったらそれこそ一番危険なんだぜ!?俺等がそばにいればいつだって守れるが…お前一人で行動するとなればそうはいかねぇ。」
あたし一人でも全然大丈夫だと思うんだけど…。
あたしそんなに弱くないし。
「大丈夫だって〜。あたし紫輝の皆に迷惑かけるようなこと出来ないし。一人で平気。」
「うるせぇ。お前は黙ってついて来ればいいんだよ。」
悠希はあたしをまっすぐ見つめてそう言った。